消費者金融の自社与信システムについて
今回のテーマは、消費者金融の自社与信システムについてです。
消費者金融の与信システムは、クレジット会社のものとはかなり異なります。
では、どのように異なるのか具体的にみていきましょう。
クレジット会社の場合ですと、属性ポイント制をとっているので、その人の属性、例えば会社員なら「5点」、借家なら「2点」というようにポイントを積み上げていって、その合計点が30点以上なら利用限度額が50万円に決定されるというようなしくみになっています。
他方、消費者金融の場合は、「属性モデル像」というしくみを採用しています。
この「属性モデル像」というのは、わかりやすくいうと、膨大な顧客データの中から申込者と同じような属性をもった人を探しだし、その人の利用履歴に基づいて、申込者の利用限度額が決定されるというものです。
つまり、申込者のモデルになった人が、過去に優良顧客であったならば、申込者も優良顧客として扱われるのです。
ですからその場合には、利用限度額も高めに決定されますが、反対にモデルがルーズな利用者であった場合には、申込者もルーズな顧客として利用限度額が決定されてしまいます。
ルーズな利用客と一緒にされてしまった人は、納得できないことと思いますが、なぜかほぼ当たっているそうなので驚きです。 |