なぜ金融業者は公正証書を作成する場合があるのですか?
金融業者が公正証書を作成する最大の理由は、公正証書を作成しておくと、債務者が借金を返済できなくなったときに、裁判手続きを経ずにいきなり強制執行ができるからです。
なので、公正証書が作成されていると、自営業者で銀行取引のある人や、給料をもらっている人にとっては、かなりの脅威となります。
しかしながら、金融業者のなかには、公正証書の意味を十分に説明しないで、委任状と印鑑証明書を提出させることがあり、債務者は公正証書を作成したことさえも知らなかったというケースが多いのが実情です。
公正証書を作成したかどうかの見分け方は?
金融業者に印鑑証明書を渡した場合には、ほぼ公正証書を作成していると思ってよいと思われます。
というのは、委任状に実印を押して、印鑑証明書を添付すると、金融業者の社員が債務者の代理人になって公正証書を作成することが可能だからです。
公正証書を作成するのはどのような金融業者ですか?
公正証書を作成する金融業者というのは、取り立てが厳しいところが多いようです。
よって、印鑑証明書を要求する金融業者からお金を借りる場合には、返済の見込みが確実な場合のみにするなど、十分な注意が必要です。 |