1日あたりいくらの利息なら違法にならないのですか?
資金繰りに困っている人なら飛びつきたくなるような金融業者のチラシの誘い文句として、「無担保」「即日融資」「審査なし」など、よく目にします。
また、借りやすさを強調するために、利息を年利ではなく、「月利1.5%」とか「1万円借りて利息は1日8円」などと書かれたチラシもよくあります。
このように書かれますと、何となく利息が安いように感じてしまいます。
例えば、10万円を借りたとして、借主が支払うべき利息は、次のようになります。
■「月利1.5%」 ⇒ 1,500円
■「1万円借りて利息は1日8円」 ⇒ 月2,400円(30日)
これですと、大半の人はこの程度の利息であれば高くないと思うかもしれません。
しかしながら、これを年利に換算してみると驚かれると思います。
■「月利1.5%」 ⇒ 年18%
■「1万円借りて利息は1日8円」 ⇒ 年29.2%
年18%は、カード会社の一般的なローン金利です。
また、年29.2%は、貸金業法が条件付で認めているサラ金など貸金業者の上限金利※であり、これを超えて取れば業者に刑事罰が科されます。
つまり、元本1万円に対して、1日あたり8円を超える業者の利息は違法です。
悪質業者に引っかからないためにも、1日あたりの利息や月利で表示されている場合には、必ず年利に計算しなおすようにしてください。
※平成21年末までに上限20%までに引き下げられます。 |